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戸建てリフォーム

更新2020.07.30

コンクリート住宅はリフォームできる?注意点やその費用は? 

「木造住宅と比べ、コンクリート住宅のリフォームは難しそう…」そうお考えの方が多くいらっしゃるようです。実際には、コンクリート住宅のリフォームは可能です。ただし、構造により大胆な間取り変更が可能なケース(ラーメン構造)と、大胆な間取り変更が難しいケース(壁式構造)があります。
今回は、コンクリート住宅のリフォームをご検討中の方のためにコンクリート住宅のリフォームの基礎知識と、おすすめのリフォーム、注意点、費用相場などをお伝えいたします。
より良いリフォームを行うための参考になさってください。

コンクリート住宅はリフォームしやすい?!構造で異なるリフォームの自由度

コンクリート住宅のプラン
木造住宅に比べて、コンクリート住宅は耐久性が高いです。
しかし、頑丈だからこそ築数十年という古い物件が少なくありません。リフォームして自分好みの空間にしたいと思わせる魅力的な物件が多いのも、コンクリート住宅の特徴といえるでしょう。コンクリート住宅をリフォームする場合、素人目には木材のように切断や代替などが難しく、実際には無理なことが多いのではないか、と思いがちです。ところが実際には、コンクリート住宅は比較的リフォームしやすい構造です。特にラーメン構造で作られた家であれば、大胆な間取り変更もできるのです

ラーメン構造と壁式構造の違い

コンクリート住宅の構造には、大きく分けて「ラーメン構造」と「壁式構造」の2種類があります。ラーメン構造とは、柱と梁がしっかりと接合して家屋の骨格を支えるという構造のことです。「ラーメン」とは食べ物のことではなく、ドイツ語で「枠」を意味します。ラーメン構造は、柱と梁以外にほとんど骨組みが必要ありません。そして柱と柱の間隔を広く取ることが出来るため骨組みが少なく、ひとつひとつの空間が広く取られているため間取りの制約も少なく、壁や窓を好きな位置に設けやすいため、間取り変更など大規模なリフォームも行いやすい構造です。
一方、壁式構造とは、耐久性のある壁が家屋の骨格となり、屋根・階上などの建物の荷重を支える構造のことです。鉄筋コンクリートの壁で構成されているため、室内に柱や梁が出っ張ることがなくすっきりした室内空間が得られる構造体です。 ただし、構造壁は撤去や移動ができないため、ラーメン構造に比べて空間構成の自由度は制限されます。

リフォームの自由度が高いラーメン構造

ラーメン構造の場合、柱と梁さえあれば家の骨格は確保できるため、壁の部分は自由に変更できます。つまり、屋内の間取り変更が自由にできるのです。たとえば、隣接する2室の間にある壁を壊し、大きな1室にできます。高層マンションにはラーメン構造が多く、間取りを変更するリフォームがしやすいと言えます。これからコンクリート住宅を購入して、大空間にリフォームしたい。大胆な間取り変更リフォームをしたい。とお考えであれば、ラーメン構造の物件を選ぶのがよいでしょう。ただし、ラーメン構造の家は柱が目立つことも多いです。家の要所に柱が立っているため、普段の生活でどうしても目に入ってきます。気になるようなら、その部分をデザインとして取り入れるのもひとつです。例えば、柱の部分のみタイルや石など素材を変えて仕上げることで、ポイントとして見せることが可能です。

柱がない壁式構造

壁式構造は一般住宅をはじめ、低層マンションなどでも見受けられます。壁式構造の場合、壁そのものが家の構造を形成し、屋根や階上の重みを支えているため、構造として使われている壁を取り去ることはできません。壁式構造のリフォームを行う場合も構造壁の配置はそのままで、そのほかの部分について行うのが基本です。そのため、壁式構造の家は大幅な間取りの変更は難しいのです。自由度の高いリフォームをするという点では、ラーメン構造に比べると不利な面があります。
ただ、構造壁を壊してリフォームするのは難しいものの、屋内に柱がないという利点があります。壁が家を支える役目を果たすため、柱がいらない構造です。そのため、既存の構造壁を活かせるリフォームなら、柱の場所を気にせずにリフォームを行えます。もちろん、仕切り壁など構造に関係のない壁は撤去することができます。ラーメン構造ほどの自由度はないものの、まったくリフォームの余地がないわけではありません。さらに壁式構造だと壁が頑丈であるため、防音や耐震が高いというメリットもあります。

コンクリート住宅をリフォームして不動産の価値を維持

コンクリート住宅は耐久性が高く、国が定めている法定耐用年数も木造住宅の2倍以上です。コンクリート住宅の耐久性は、効果的なリフォームを行うことで継続が可能です。耐用年数の長い家は、長期間ダメージの少ない状態を維持できるとみなされるため、不動産の価値が下がりにくいのも魅力のひとつ。売却時に有利なコンクリート住宅のリフォームは、木造住宅をリフォームする場合よりも利点は大きいのかもしれません。ただ、解体の費用は木造よりも割高ですので、その点には注意が必要です

コンクリート住宅のリフォーム事例

コンクリ―ト住宅の問題点を改善するリフォームをしよう

家の模型を虫眼鏡で見る
コンクリート住宅には耐久性が高いという利点があります。一方で、「冬寒く、夏は暑い」「湿気がこもりやすい」「現在の耐震基準を満たしていない」など、ひと昔前のコンクリート住宅にありがちな問題点がある住宅もあります。リフォームを行う場合は、こうした問題点を改善すると快適な住環境を得られます。

リフォームで快適な室温に

家で快適に過ごす女性コンクリート住宅の室温にはコンクリートが持つ熱伝導率が大きく関係しています。コンクリートと木材を冬の屋外で触れると、コンクリートの方が冷たく、逆に夏はコンクリートの方が熱いと感じるはずです。それは、コンクリートは木よりも熱伝導率が高いから。つまり、コンクリートは外部気温の影響を受けやすい構造体なのです。この状況を改善するリフォームは「断熱」です。断熱には外断熱と内断熱があります。リフォームで行う場合、外断熱は費用と工期が掛かるため内断熱で行う方が一般的です。例えば、ウレタンフォームなどの断熱材を隙間なく吹き付け、パネルなどの下地材を張って、クロスや塗装で仕上げる。これだけでもかなり改善されます。

 

リフォームで湿気を改善する

室内が水で溢れている写真湿気問題で気になる結露。結露は、壁や窓の表面温度と、室内の空気温度や湿度の差から生まれます。そのため、湿気の問題は断熱対策を行うことで、改善が期待できます。断熱を行わずに湿気対策のみを行ってもあまり意味がありません。湿気対策は断熱を行った上で行いましょう。また、外気の影響を受けやすい窓も断熱性能があるペアガラスやLow-E複層ガラス、二重サッシに変えることで、冷気を抑え結露を解消します。もちろん、夏場の暑さ対策にも有効です。
断熱の他に湿気対策で有効なのは空気の流れを良くすること。空気の流れを遮っていた部屋や窓のレイアウトを変え、空気の流れをつくります。また、換気口や給気口を設けて24時間換気にするのも効果的です。

 

旧基準のコンクリート住宅は耐震性能の補強が必要

古いコンクリート住宅コンクリート住宅は木造住宅よりも寿命が長いぶん、建て直しが中々されないという事情があります。
日本では、1981年に建築物の耐震基準が大幅に変更されました。それ以後に建てられた建物は、厳しい耐震基準をクリアすることが必要になり、耐震性は大きく向上しました。しかし、コンクリート住宅の場合、1981年以前に建てられたケースも少なくありません。コンクリート住宅は頑丈であるため、1981年以前に建てられた建物であっても、内装のリフォームを繰り返すことで現在でも使い続けられる場合が多いからです。しかし、1981年以前に建てられた建物の場合、損傷や劣化には強くても、耐震性という点ではどうしても不安が残るでしょう。現行制度の基準で建てられた住居よりも、地震に対する安全性には心配があります。そのため、1981年以前のコンクリート住居をリフォームする場合は、専門家による耐震チェックを受けて、必要な耐震補強工事を実施しておくことをおすすめします。今後、数十年のうちに大地震が来るとの予測もあります。耐震性のある住居にリフォームしておくことは、ご自身とご家族を守るためにも大切です。

耐震リフォームの事例

コンクリート住宅のフルリフォーム費用の相場は?


リフォームの費用は住宅の規模にもよりますが、築40年以上経過している住宅の場合、耐震補強を行う必要が多く、断熱材の劣化も予想されるため、フルリフォームの費用は1,000万円~と考えておくと安心です。もちろん、部分的なリフォームの場合、費用を抑えることは可能です。ただ、築年数が経過しているコンクリート住宅の場合、コンクリートの躯体に問題が無くても、配管や設備機器は躯体よりも劣化が早いため躯体のみを残したスケルトンリフォームやフルリフォームを行った方が、部分的なリフォームを繰り返すよりもトータルの費用を抑えられることも。お住まいの現状をチェックしたうえで、ベストな対策をとりましょう。

スケルトンリフォームの事例

コンクリート住宅の問題点を改善するリフォームで快適な生活を!

木造住宅と比べ、耐用年数が長いコンクリート住宅は、その頑丈さゆえにリフォームが行い難いというイメージを持たれがちですが、構造によっては大胆な間取り変更も可能です。また、構造壁を残すリフォームでも構造壁の位置や工夫次第では間取り変更も行えるため、比較的リフォームが行いやすい構造体と言えます。断熱や湿気対策、耐震補強など、コンクリート住宅が抱える問題点を改善し、より快適な住まいを実現するリフォームを行いましょう