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スケルトンリフォーム

更新2021.01.22

リフォームでビルトインガレージは可能?!

長く住み続ける中で、お子様が成長し免許を取得したり、奥様の車も必要になることや、気に入った中古住宅にガレージが無いなどの問題がある際、リフォームでビルトインガレージをつくることができないか?と思っている人もいらっしゃると思います。
庭を潰してガレージを造るのとは違い、既存の住宅にビルトインガレージをつくる場合は構造に伴うリフォームが必要になり、難易度が高く、すべてのリフォーム会社が行えるリフォームではありません。だからこそ、ビルトインガレージのメリット、デメリットを良く理解しておく必要があります。また、ビルトインガレージを設けるリフォームの際におすすめなのが「スケルトンリフォーム」です。こちらについても詳しく解説します。

ビルトインガレージとは?

まずはじめに、ビルトインとは住まいにガレージ設備をあらかじめ組み込んで造る方式のことです。家の内装ではシステムキッチンや収納スペースなどをあらかじめ建築時に造り付けることがよくあります。これと同じようにガレージを建物と一体化した状態で造るのがビルトインガレージです。建物の中にガレージを造ることから、インナーガレージと呼ばれることもあります。
具体的には建物の1階部分をガレージにするケースが多く、通常はガレージの開口部にシャッターを設置します。3×6m程度の駐車スペースがあればビルトインガレージを設置することができ、道路から直接乗り入れることが可能です。
また、前面道路より高い敷地は、前面道路とフラットにあたる部分にガレージを設けることで、地下室を下に掘るのではなく、横に掘り進めてビルトインガレージを建物の地下に造ることになります。リフォームの難易度はかなり高いですが、条件によって不可能ではありません。地上部分は自由に使用できるため敷地の有効活用にもつながります。この様に、リフォームでビルトインガレージを設ける際は1階部分の部屋を潰してガレージとするか、横に掘り進めるかたちの地下のビルトインガレージになると思います。既存の建物の真下に地下を掘り進めるビルトインガレージは、躯体に影響を及ぼすため行えません。

 

ビルトインガレージのメリット・デメリット

ビルトインガレージのメリット

単に車両の置き場所が必要なだけならば、月極駐車場を借りたり、庭をガレージに変更すればことは足ります。しかし、ビルトインガレージには青空駐車やカーポートなどにはない多くのメリットがあります。ここでは、ビルトインガレージの4つのメリットをご紹介します。

車を保護できる

車を傘で保護する男女ビルトインガレージの大きなメリットのひとつが、車を保護できるところです。屋根のない駐車場に車を置けば、常に雨風にさらされてしまいます。台風など暴風雨時には物が飛んでくることもあり、当然、汚れや傷がつく可能性が高まります。雨風の他にも鳥のフンや花粉、黄砂なども愛車にダメージを与えます。また、日当たりのよい場所では車が直射日光に当たる時間も多くなるため、塗装の劣化も心配です。しかし、ビルトインガレージがあれば車を室内に置くことができるため、汚れや傷の心配がいりません。

セキュリティーが高い

車の模型を両手で守る敷地内であっても屋外の駐車場の場合は、車にいたずらされたり、傷をつけられたり、盗難被害を受ける可能性も否定できません。しかし、ビルトインガレージは完全に室内ですので、その様な心配もありません。想い入れのある愛車を守るためにも、ビルトインガレージは最適です。また、車だけではなく、車に乗る方のセキュリティ対策にもなります。近くの駐車場を借りている場合、駐車場から自宅までの移動や自宅のカーポートも車の乗り降りのために、屋外に出るため安全とは言えません。その点ビルトインガレージは、室内からドア・ツー・ドアでアクセスできるため安全です。

利便性が高い

チャイルドシートに乗る子供ビルトインガレージは室内にガレージがあるため雨に濡れる心配がありません。悪天候でも乗り降りは室内で行えるため快適です。特に小さなお子様やお身体が不自由な方にとって、傘を差しながらの移動や乗り降りは負担がかかります。また、重い荷物がある際も直接室内に荷物を運べるため、週末にまとめて買い出しをするライフスタイルの方にとっても、ビルトインガレージはとても便利です。

税金が安くなる可能性がある

車と電卓と書類敷地に対して建物が建てられる面積には限度があります。建物を建てる際の規制のなかでも代表的なものが「建ぺい率」と「容積率」です。建ぺい率は敷地面積に対する建物の面積の割合を制限するもので、容積率は敷地面積に対する延床面積を制限します。ビルトインガレージを含めて家を建てる場合は容積率の緩和規定があります。延床面積の5分の1が上限ですが、ビルトインガレージがある家は車庫部分の面積を除外して容積率を計算することが可能です。
建ぺい率や容積率は用途地域によって異なる割合が設定されており、どこでも同じというわけではありません。また、市町村によって評価方法が異なることがあるものの、容積率の緩和措置があることで固定資産税が安くなる可能性があります。

 

ビルトインガレージのデメリット

ビルトインガレージには雨や風、直射日光などのダメージや盗難から車を保護できるほか、天気を気にせず乗降できる利便性、税金が安くなる可能性など、さまざまなメリットがあります。しかし、メリットばかりではないため、リフォームを考える際はデメリットも知っておくことが必要です。次にビルトインガレージを造る際に注意しておきたいデメリットについて、3つのポイントを詳しく解説します。

居室部分が狭くなる

狭い箱に入る男性ビルトインガレージは建物自体に組み込んで造ることになるため、ガレージを造らない場合に比べると1階部分は当然狭くなります。限られたスペースにビルトインガレージを造ろうとすれば、1階部分のかなり広い範囲をガレージに占領されてしまうこともあります。そのため、1階部分の間取は制限されることになり、広い空間を必要とするLDKなどは1階に設けることができなくなります。キッチンやお風呂などの水回りを2階3階に設けるには、給水などに配慮する必要があり、通常よりコストが掛かる場合もあります。

騒音や換気に注意

耳を塞ぐ男性ビルトインガレージは家の中で車やバイクのエンジンをかけることになります。その点が完全に屋外にあるカーポートなどとは違うところです。電気自動車など静かな車ならあまり気になりませんが、スポーツカーなどのエンジン音はかなり大きくなります。また、定期的にエンジンをかけるなどのメンテナンスも必要になるため、騒音対策を行う必要があります。また、エンジン音だけではなくシャッターを動かす音や振動も意外と伝わりやすく、配慮が必要です。
騒音対策の他にもうひとつ注意したいのは排気です。屋外の駐車スペースとは違い、ビルトインガレージはしっかりした壁や天井で覆われています。ある程度密閉された屋内でエンジンをかけることになるため、何も対策を施さなければガレージ内に排気ガスが溜まってしまいます。適切な換気ができなければ、居室部分にも排気ガスが流れ込んでしまう懸念もあります。適切な場所に窓や換気扇、空気清浄機を配置して空気が循環しやすい設計を取り入れることもポイントのひとつです。効率の良い空気の通り道を確保しましょう。

耐震が心配

地震で揺れる家ビルトインガレージは建物の1階部分に大きな開口部を設けます。その分、建物を支える部分が少なくなることや、構造上バランスが悪くなることも考えられ、耐震に注意する必要があります。工法によってはビルトインガレージを造ることが難しい場合もあります。リフォームでビルトインガレージを造る際は、この点に注意が必要です。たとえば、日本で昔から建築に取り入れられて来た木造軸組工法がその例です。木造軸組工法は縦に立てた柱に梁を水平に渡し、斜めの筋交いを入れて補強しながら家を建てます。柱や筋交いを必要な場所に入れられなければ耐震性を保つことができません。新たに造りたい場合、まずガレージに改築することで耐震性を確保できるかどうかの確認が必要です。耐震性が確保できないことがわかったとしても、耐震補強をセットで行うことでビルトインガレージを造れることもあります。造り方次第では補強材をデザインの一部としておしゃれにみせることも可能です。

当社でもビルトインガレージをリフォームで実現した事例があるので参考にしてください。
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ビルトインガレージならスケルトンリフォームがおすすめ

躯体のみになった家ここまで説明して来たように、すでに建っている家に新たにビルトインガレージを造ろうとすれば、1階の間取りや構造的な問題が発生する場合があります。これらの問題をクリアにするためには、耐震性を確保しつつ、全体のバランスをみて調整することが必要です。
そこで、おすすめなのがスケルトンリフォームです。実際に大規模なリフォームや耐震補強を施す場合、自ずとスケルトンリフォームになることが多くなります。ここからはスケルトンリフォームについての基本を解説するとともに、なぜビルトインガレージを造る際にスケルトンリフォームがおすすめなのかについて、詳しく説明します。

スケルトンリフォームとは?

そもそもスケルトンリフォームの「スケルトン」とは、構造躯体と呼ばれる柱や梁など建物の骨格を構成する部分のことを指します。スケルトンリフォームは建物に付いていた設備や内装などをいったんすべて取り除き、骨組みだけになった状態から間取りも含めて新たに造り替える全面リフォームです。
躯体以外すべてに手を入れることになるため、かなり大がかりな工事になります。そのため、新築同様の空間を手にすることができ、間取りも含め、リフォーム前とは全く違う住まいに造りあげることが可能です。長年住んだ家や中古で購入した家も、新築同様の住み心地を叶えることができるのです。

躯体の補強が行える

先述したように、通常の住宅にビルトインガレージを造って間取りが変わると、建物全体のバランスが崩れてしまうことも考えられます。その点、躯体のみを残すスケルトンリフォームなら、躯体の補強も行えます。ビルトインガレージにすることで壊れてしまうバランスを補強し、耐震性能をアップすることができるため安心です。また、スケルトンリフォームでいったん躯体のみにしてしまい、そこから再び間取りを考え直すことで、ビルトインガレージを加えた、これからの生活に最適な間取りにつくり直すことが可能です。そして、ビルトインガレージのデメリットで紹介した内容をカバーするリフォームがスケルトンリフォームなら容易に行えます。空気の流れに配慮した換気扇の取り付け工事や排ガスの防汚工事、防音工事なども一緒に行うことことでガレージを安心して使い、リフォームした住まいで家族が快適に暮らせるリフォームが行えます。

増築との相性が良い

今まで無かったガレージを新たに設けると当然、居住部分の面積が狭くなります。でも、居住空間はそのままの広さを保ちたい!となった場合、増築で面積を広げることが可能です。もちろん、敷地や建ぺい率などの問題もあり、どの住まいでも行えることではありませんが、増築とスケルトンリフォームを組み合わせることで、リフォームの幅はグンっと広がります。
増築のみでは、既存部分と増築部分の柱や梁の構造部分を接続することは困難で、見た目も既存部分と増築部分の違いが目立ってしまいがちです。また、間取りにも制限が出てしまいます。増築を繰り返した住まいで見かける迷路のような間取りも、その様な事情からです。しかし、スケルトンリフォームなら、骨格の状態にしてから増築をするので既存部分と増築部分の接続も強固になり、バランスの取れた建築ができるので、建物自体の耐震性・耐久性や使い勝手を向上させることも可能です。
当社でも増築と合わせて地下のビルトインガレージをリフォームで実現した事例があるので参考にしてください。

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ビルトインガレージのリフォーム費用

計算する男性

ビルトインガレージをリフォームする際にかかる費用について、後付け、増築、耐震補強の相場をご紹介します。

1. 1階の一部を減築・解体してビルトインガレージにした場合

1階の使っていない部屋、たとえば和室を減築・解体して、車1台分のビルトインガレージにリフォームするには、和室の解体作業費・車庫の工事費用・外構費がかかります。合計の費用相場は200万円前後です。車1台分のガレージにシャッターを取り付ける場合は、別途シャッターの種類の応じた費用がかかります。本体価格、工事費を含め、30〜50万円程度と考えておきましょう。

2. 庭を潰してビルトインガレージを増築した場合

1階部分に解体できる部屋がない、ビルトインガレージを取り付けるだけのスペースがない場合でも、敷地の庭に余裕があり建築基準法関連規定内であれば、ビルトインガレージを増築できます。庭を潰して増築する際の条件は、道路からの乗り入れが可能なこと、駐車スペースが3m×6m以上あることです。庭を潰してビルトインガレージを増築する際は、建築基準法関連規定に沿って建ぺい率などに注意しましょう。たとえ敷地に余裕があったとしても、住宅を建ぺい率ギリギリで建てている場合は、建築許可が降りない可能性があります。

ビルトインガレージの増築は、1階部分の一部を解体してビルトインガレージに変えるよりも費用がかかります。構造にもよりますが費用相場は150〜300万円程度です。ガレージに水道をつけたり、自転車やバイクを置ける広さにしたりなど、リフォームプランによって費用に差が出てきます。天井スペースを利用してロフト部屋やバルコニーを設置する場合は、その分の高額な費用はかかります。

ビルトインガレージの耐震補強費用

地震大国である日本において、住まいの耐震強度は安心して生活していくために重要な要素の1つです。新築時、1階部分をビルトインガレージにした建物で、耐震面に不安がある場合は、まずは耐震診断を受けてみましょう。想定外の工事が発生する場合もあるので、概算見積りの提示を受けてから、判断されることをお勧めします。
ビルトインガレージをリフォームで後付けする場合も、リフォーム後の建物が耐震基準を満たせるかどうか確認しなければなりません。耐震基準を確保できない場合は、リフォームと並行して耐震補強工事を行います。自治体によっては、耐震診断や耐震補強工事を行った住宅に対する補助金制度を設けている場合もあります。補助対象の条件を満たしたうえで申請することで、公費を半分程度に抑えることができます。耐震補強工事の補助金制度は、すべての自治体が行っているわけではなく、補助金の額や交付条件も異なります。利用したい場合は、一度お住いの自治体に問い合わせてみましょう。

ビルトインガレージに設置するシャッター3種類

大きなガレージのある家

ビルトインガレージに取り付けるシャッターには、次の3つの種類があります。それぞれの特徴を理解したうえで、予算や自分の好みに合ったものを選びましょう。

1. 取り巻き式シャッター

巻き取ったシャッターを扉上部に設置されたボックスに収納するタイプのシャッターです。どんなガレージにも設置しやすく、好みによって収納ボックスを内部・外部どちらに取り付けるか選択できます。デメリットは開閉音がうるさいことと、シャッターの取り巻きスピードが遅いことです。早朝や夜間の出入りが多い家庭には向いていません。

2. オーバースライダー

ドア部分を持ち上げると、レールに沿って天井に収納されるタイプのシャッターです。巻取り式よりも収納がスムーズで、開閉音も静かです。デメリットは、天井の低いガレージには設置できないほか、シャッターに雨水が溜まりやすく、雨の後に開閉すると、天井から雨水が落ちてくることがあります。

3.スイングアップ

アメリカなど海外で多く使用されているシャッターです。開閉音が大変静かで、閑静な住宅街に向いています。一方、開閉時にスペースが必要な点、スイング中にスペースに入ってしまったときの危険性といったデメリットもあるため、設置の際は業者とよく相談する必要があります。

ビルトインガレージのリフォームで注意するべきポイント

POINT

ビルトインガレージをリフォームで後付け・増築する際は、次の2つのポイントについて、事前にしっかり把握しておきましょう。まずは、住宅がビルトインガレージのリフォームに向いているかどうかを確認しましょう。
ビルトインガレージをリフォームで後付けする場合、1階部分の一部を減築・解体するため、住宅の構造によって向き・不向きがあります。木造一戸建ての場合、構造上どうしても耐震強度が弱くなるため、ビルトインガレージのリフォームには不向きです。どうしてもビルトインガレージを設置したい場合は、大規模な耐震補強工事が必要になるケースが多く、高額なリフォーム費用がかかります。軽量鉄骨構造の住宅は、室内の柱が少ないため、木造住宅よりもビルトインガレージのリフォーム向きの構造といっていいでしょう。しかし、ガレージのスペースを確保するために、壁や柱が減ってしまうことにが変わりありません。耐震強度の観点からも、軽量鉄骨構造であっても大型住宅のビルトインガレージのリフォームは避けたほうがいいでしょう。

 

【まとめ】念願のビルトインガレージをリフォームで!

2台の車を駐車できるビルトインガレージ既存の住まいに、新たにビルトインガレージを設けるのは、かなり難易度の高いリフォームです。そのため、その様なリフォームが行えるリフォーム会社は限られています。当社のお客様の中にも、ビルトインガレージを作りたいなら建て替えた方が良いと、何軒ものリフォーム会社に断られたというお客様がいらっしゃいました。
リフォームのプランは発想力とそれを叶える高い技術力で大きな差が出ます。特に構造に伴う大規模なリフォームでは、その傾向が強くでます。他社ではできないと断られた要望も叶えられることがあります。ぜひ一度ご相談ください。
また、ビルトインガレージの魅力は車の保護やセキュリティーの高さ、利便性だけではありません。車好きが憧れるガレージハウスはビルトインガレージを昇華させ、ガレージを単に駐車スペースとするのではなく、車を楽しむ空間に特化した住まいです。当社では、エントランスの隣にあるガレージの仕切り壁をガラスで仕上げることで空間を広く見せ、訪れたゲストに自慢の愛車を披露できるプランや、ガレージ部分もLEDのライン照明を施しショールームのように車を美しく見せる演出を行った事例などもあります。ガレージハウスをご希望の方もご相談ください。
ビルトインガレージのように、構造体に関わる難易度の高いリフォームは、信頼できるリフォーム会社に依頼しないと住まいの安全性に関わります。その点を十分考慮し、安全性の高い快適な住まいへとリフォームを行いましょう。

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クラフトスピリッツが手掛けたスケルトンリフォームの事例紹介です。

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